倫理綱領

日本心療内科学会倫理綱領

日本心療内科学会および会員は、わが国における心療内科学の学術研究の発展を図るとともに、心身医療に携わるものに対して心療内科学の教育研修に関する事業を行い、学術文化の発展と国民の医療福祉に寄与することを目的とする。この目的を実現するための諸活動において、会員は以下の条項を遵守しなければならない。

1．社会的責任の自覚

日本心療内科学会および会員（以下本学会および会員と称する）は、自らの調査・研究活動が社会に与える影響を十分に認識し、患者の心身の健康の維持・向上に貢献するために専門家としての自覚のもとに最大限の努力を払わなければならない。

2．人権の尊重

本学会および会員は、個人の尊厳を十分に認知し、個人がその人らしく尊厳をもって生きる権利を尊重しなければならない。

3．社会的規範の遵守

本学会および会員は、自らの調査・研究活動が法や道徳を逸脱しないように十分留意し、常に良心に基づいて活動しなければならない。

4．情報・資料の管理

本学会および会員は、調査・研究を通して収集した情報や資料については、これを厳重に管理し、不用意に他に漏らしたり、本来の目的以外に使用してはならない。

5．公開公表にともなう責任

本学会および会員は、調査・研究を通して収集した情報や資料を公開する場合には、調査・研究の対象者から同意を得るとともに、学術研究団体としての立場を十分に自覚し、虚偽や誇張のないように十分に配慮し、自らの権利と責任を明確にしなければならない。

6．説明責任（アカウンタビリティ）

本学会および会員の調査・研究活動に関しては、上記5の内容に十分に配慮し、調査・研究活動の内容をわかりやすく人びとが納得いくように説明しなければならない。

2007年11月30日制定
特定非営利活動法人 日本心療内科学会